広告代理店って実際何をやってるの?リアルをお伝えします。
広告業界のイメージといえば
「芸能人に会える!」「華の業界!」「国内・海外ののトップ企業と仕事ができる!」
な〜んて言われていますね。
実際、広告代理店で勤務していますって言うと大抵「かっこいい!!」「芸能人に会った?」「やりがいがありそう!」
な〜んて言われるんですよ。
ぶっちゃけ、間違ってない。
芸能人に会えるし、バブル時代の名残があるので経費切りまくり、タクシー乗りまくり、打ち上げで高級店行きがち。
クライアントは日本のトップ企業だけでなく世界的有名企業もよくある話。
わかる。かっこいいよね。やりがいあるように思うよね。
でも、何やってるか、わかんないよね!?笑
ということで、今回は広告代理店のお仕事をご紹介しようと思います!
そもそも広告代理店とは
メディアの広告枠を広告主(クライアント)に売り、手数料を得るというのが基本的企業形態である。
その枠に載せる広告を効果的・効率的に制作指示するのも広告代理店の業務となっている。また顧客企業のマーケティングの一環としての広告計画、その立案のためのマーケティング・リサーチ、商品開発、広告計画・実施の一環としての販売促進、商業印刷、プレミアム景品類の制作、イベントのプロデュースあるいは運営を行う。
大型博覧会でのパビリオン企画・設計・建設・運営、国際的なスポーツイベントへのスポンサード、映画製作への出資・参画、シンポジュウムの企画・運営、PRなど業容は広い。Wikipedia引用(抜粋)
広告代理店の仕事はTVのCMを作るだけじゃないんです。
クライアントの企業のマーケティングにがっつり関わって商品リサーチもするし、最適なプロモーション方法から考えます。
もちろんクライアント側からCM作りたい、とかイベント開催したい、と依頼されることも多くあります。
大手代理店と中規模代理店の役割
大手代理店といえばD通とかH報堂ですね。聞いたことがある人が殆どではないでしょうか。
しかし、他にも中規模代理店は腐るほどあるんです。
じゃあ何で共存できているのか?
答えは簡単。
大手代理店は中規模代理店がいないと仕事ができないからです。
これがよくある話で、例えば大手メーカー会社が大手代理店にイベント開催の依頼をしたとしましょう。
大手代理店の営業はその話を中規模代理店で頼みやすい人に伝えます。
こんな企画があるんだけど、資料にしてくれない?
会場調査、実施計画書、見積もり、運営計画を3日後までによろしく〜!
そして手を動かすのは・・・・・大手代理店の社員でもない、中規模代理店なんです。
じゃあ大手は何もしていないのか?
ここに関しては、私は大手代理店に所属はしていないので言い切れませんが
昇進すればするほど仕事をしなくなり、若手が分からないなりに奮闘している姿はよく見かけます。
大手代理店はクライアントとの繋ぎや企画・プランはできるけど、デザイナーはA会社、撮影チームはB会社、現場の運営はC会社といったように外注することで成り立っているのです。
最近では大手代理店がそういった中規模代理店に依頼していたことを自社で行おうとする傾向もありますが、なんせクライアントの数が違うので、自社だけでは請け負いきれないのが現実です。
中規模代理店は、大手からお仕事をいただき稼ぐという循環で広告業界は繋がっています。
広告代理店の仕事内容
まず仕事内容は地味。とにかく地味。
プロデューサーや監督がやんややんや支持しているのは現場だけ。
その現場に行くまでの道のりが大変で地味なんですよ。
華やかさだけにとらわれている人は向いてないかな。
とにかく仕事内容は多岐に渡るのですが、やっていることはこんな感じです↓
・企画書作成
・企画書のための調査
・時に実験も行います
・マニュアル作成
・台本作成
・キャスティング
・見積もり作成
・デザイン業務
・各種ディレクション
広告代理店って、特化した専門分野のように思われがちですが真逆。
企画立案から実行するためなら何でもやる!何でも屋さんです。
では中規模広告代理店に勤務するADちゃんの1日をのぞいてみましょう!
ADちゃんの一日①
AM
なぜAMという表記なのかというと、就業規則がほぼ壊滅しているから。
9:00から仕事をしている人もいれば、12:00くらいに出社する人もいる。
よくいえばフレキシブル。
AMのお仕事はメールのチェック、上司からの修正事項などを確認し手をつけ始めます。
PM
お昼頃から社内のマネージャーやプロデューサー陣が出社。
企画書の修正指示、キャスティングのやり直し、会場調査、見積もりなどやることがどっときます。
特に会場調査は超地味作業であり超重要。
ネットでひたすら条件に合う会場を見つけては電話をかけまくり、担当者から空き日程や詳細を聞き出します。
集めた情報は企画書で綺麗にまとめ、上司へ共有。
→ダメ出し→修正→追加の会場調査→上司へ共有→ダメ出し→繰り返し
イベント部署はもっと大変で、イベントというものはTAKE2が無いのです。
ということは準備9割。毎日本気の文化祭みたいなもんです。
そのため外部の施工会社・照明会社・映像会社・音響会社・運営会社と度重なる会議。
会議の後は改善策を資料にまとめクライアントに進捗を共有。
→ダメ出し→修正→クライアントへ共有→ダメ出し→繰り返し
とにかくPCと向き合い、一日中エクセルやパワポで資料をまとめ、分からないことは担当者へ電話。
また、デザイナーや施工会社に依頼していたデザインのダメ出しはこちらの役目です。
こうしたい、こうしたらもっと良くなる、を支持するのがディレクション。
ADのうちは上司のやり方を見ながら仕事を覚えていきます。
こんな感じで1日が終わるのです。地味でしょ?
ADちゃんの一日②
地味なだけで終わるのもアレなので、華やかな現場ver.も。
現場の朝は早い。この日はPR動画の収録です。
朝8:00にスタジオ入りなので7:30にはスタジオにいます。
スタジオの担当者にご挨拶をして、図面を見ながら配置を整えます。
不要な椅子や机は排除したり、機材搬入の導線確保をします。
パラパラとスタッフたちが来て、機材セッティングの準備をします。
セッティングや調整が整ったら台本打合せ。
本番の流れを全スタッフで共有。
リハーサルではキャストの代わりにADが台本通りスタンドインをします。
ここで、音響さんがマイクを付けてくれたり、カメラマンが良いアングルを確認したり、照明さんとのコンビネーションを話し合ったりと各セクションごとに対応します。
リハーサル後はキャスト入りです。再度マネージャーと一緒に台本のおさらい。
メイクなどの準備が整えばキャストを交えた本番さながらのリハーサル。
問題なければ本番Let’s GO☆
その都度プロデューサーが映像をチェックし、問題なければ解散!
(後日、映像会社にて編集をしクライアントチェック、そして納品。)
プロデューサーの気分が良ければ撮影後の打ち上げ!
このご時世はめっきり減りましたが、現場後は協力会社さんと良く飲みに行ったものです。
と、地味な仕事を重ねた先は楽しい裏方の世界。
キャストを生で見れるのはこの仕事の特権です。
まとめ
全然書ききれないよ。
1つの案件が終わるまでの間に上司に怒られたり、死ねって言われたり、嫌な思いもたくさんするんですよ。
制作期間はとにかく地味だしね。
毎日毎日私は一体何を検索してるんだろうって思うこともあるんです。
でもね、自分が関わったものが、世界の端っこで形として見えた時。
この瞬間がたまらん。
広告代理店はジャンルも幅広く、ブラック感も拭いきれないですが、ハマれば楽しい業界です。
雇われで長く続けるには覚悟がいるけどね。
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